渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。個別のメッセージはカテゴリーの自己紹介の中にある"問い合わせフォーム"からお願いします。

現場の女は5割増し。

みなさん、この言葉知ってますか?
昔、私が現場で言われた言葉です。
「現場の女は5割増し」

みんな女が好きやしなぁ~。
↑これは私が現場でよく言う言葉。

今は現場の下品加減はましになりましたが、
10数年前はまだまだ下品な職人さんも多かったです。
スーパーゼネコンの現場で車のなかで休憩してはる横を通るとき
「あ、女や。」と声が聞こえます。
もちろん私のこと。
「えぇやん。」
「そぉかー?47点」

などと窓開いてるのに大声で言われてることも度々ありました。

47点って50点満点やんな?と
今でも思っています。

てか、てめぇは何点だよ、って今なら言えるのですが。
後悔先に立たず、とはこの事です。

まぁ現場に女性がいると華やぐと嬉しいことも言われます。
「綺麗やなぁ!可愛いなぁ!」
とプライベートでは言われないのに不思議と現場では言われます。
他の女見たことねーのかな?と思うこともあります。
現場にいるだけで5割増し!
47点でも70点越えます!
最高ですねー!
私の場合は言葉遣いが悪いので、そこからマイナスされるのですが。
見た目だけではなく、仕事も5割、とまではいかなくても増します!

突貫の現場で手待ちになり、飴喰いながらボーッと待ってたら
真冬なのに、汗だくで一輪車押して必死で頑張ってるおっさんに
「ねーちゃん、頑張ってるなぁ!」
と誉められます。

飴喰いながら立ってるだけです!
増してますねー!

私は別に、神の手でもなく普通の職人で、私よりすごい職人さんは山ほどおられます。

だけど、
他の職人が貼ってクレーム出て何度直しに行っても駄目な現場に手直しお願いされて行くのも結構あるんですが、不思議と一発OK!なんですよね。
クレーマー、と呼ぶと失礼ですが、シビアなお客さんも結構おられますが、
そういう方には何故か気に入ってもらえます。
「女性なの?」
などとビックリされますが
すかさず元請けのさっき初めて会った内装屋さんが
「こう見えて一級技能士なんですよ!」
「20年近くやってるんですよ!」
と私を褒め称えます。
そして、クレーム出た現場見させてもらうと
めっちゃ綺麗に貼ってある!
これでも駄目なの?
今のままの方がいいよ、直すともっと汚くなるのに…。
などと思うことも度々です。
仕方ないので貼り替えますが、
さっきの方が綺麗に収まってたのに
喜んで帰らせてもらえます(笑)
女性は綺麗にしてくれる
というイメージなのかもしれません。
「綺麗になったわー!」と言われます。
貼り替えるほど収まり悪くなるのに…。

ただし、仕事できるようになってこそ増してもらえるのです。
仕事覚えるまでは、増してもらえるどころかマイナスされます。
女の子かぁ、できるの?5年?まだまだやなぁ、ちゃんとした男の職人さんがいいな、なんてね。
散々言われてきました。

そこを勘違いしないように女性職人のみなさん、修業頑張りましょう。


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5割増してるかな?(//∇//)


では、今日も頑張るぞ~(* ̄∇ ̄)ノ
↓増してるよ!の代わりに押してくれたら、他の職人さんにもっと優しく接します!
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