渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。個別のメッセージはカテゴリーの自己紹介の中にある"問い合わせフォーム"からお願いします。

溶接のお話。

ジョインティーついでに溶接の話をひとつ。


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裏打ちの黒い長尺の溶接。
特に色の薄いシートの場合
二度切りしても、うっすら裏打ちが透けませんか?
みなさんどんな対策されているでしょうか?
本来、熱溶接はジョイントの捲れを防ぎ、長持ちさせるために必要な工程です。
本当は綺麗さよりも丈夫さを優先させる工程だと
個人的には思っています。
しかし、私たちは内装業。
綺麗さを求められますよね。
溶接はさわればさわるほどじじくさくなりますよね。
気になるから綺麗にしたくてさわるけど、想いとは裏腹に…。
手直しになっても、綺麗にならない。
だから、一発勝負です。
色の薄いシートの場合、より一層みなさん気を付けておられると思いますが、裏打ちが黒いとき、透けて出た時
渚さん焦ります~。
しかし、ここ最近は自分なりの対策でそんなこともなくなりました。


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周りの職人さんには見せてるけど、これでーす。
左から
①落とし込み0mmで溝がっつり(いつも通り)
②落とし込み0mmで溝細い
③落とし込み1mmで溝彫らない


写真ではわかりにくいけど、
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①です。
がっつり透けてます。


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②です。
こちらも溝細いのにがっつり透けてます。


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③です。
すべて同じ状況で二度切り。

なんと、一番横着な、内装の時には絶対やらない(防滑シートではされる方多いでしょうが)
男らしく隙間開けて溝彫らない③が裏写りもせず、綺麗に溶接できました。
ただ、③は溝ないので切るときにシートの傷に気を付けてください。
つらつらにしたくて、傷つくときあります。

丈夫さも、この試験の場合では引っ張っても大丈夫でした。

他にもいい対策あれば教えてください。
そして、お困りの方は一度
「男らしく溝彫らない」
をお試し下さい~。

↓そんなことよりメーカーに裏打ち白くしてもらいたいよね!の代わりに押してくれたら、なるかも!
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