渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。

定年退職というもの。

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今日は昨日の続き。

水分補給しながら頑張ります。

絨毯の周りをミシンでかがってあるのだけど

階段はアゴついてて

古い建物なので階段の寸法もバラバラなんです。

で、金物付けると浮いてるような感じなんですけど

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こんな感じ。

絨毯巻いていっても距離が左右で違うので曲がっていってしまいます。

それで、長く続く階段があり見上げるところでもあるので

まっすぐ通ってないとカッコ悪いし

逃げるところは金物下になる鼻先あたりになります。

ってわけで

一段づつ切って貼った方が楽できれいだなぁと思ったのですが

やり始めると

元請けのクロスの親方の上の方(この人も内装屋さん、推定80才前)が

「切ってミシンがほつれてきたらどーすんねん!」

って言ってきたの。

それで説明してあげたのですけど

納得しないの。

それで、続きはそのまま巻いていくことになったのですが

当然一段で狂ってしまって。

「どうします?」って聞くと「5段くらいづつ調整しながら行け。」 って言うのですけど

入角は切れないので

鼻先しかないんですけど

わかってないから伝わらず。

結局金物付けるときに切って押さえるしかねーなと

鼻先余らせて

どうにかしたのですが

昔の一番良いときの自分を引きずって正しいって思い込んでいて

職人は言う通りに黙って貼れや!

ってことなんです。

きっと、この方に携わってきた職人さんたちは

「はい、わかりましたよ。」って言っておいて おさめてたのだと思うんですけど

仕事ってどの仕事もそうだと思いますけど

進化ってものがあります。

もちろん大事なことは変わらないかもしれませんし

ずっと昔からやってる方法もあるんですけど

材料も副資材も職人自体もお客様の求めるクオリティーも変わっていっています。

そーゆー時代の流れとかについていけず、古いまま取り残されて

人の話も聞かず、自分が正しい!

だけどもう体は動かないから石のように座って内装屋さんとしての仕事もしないで職人にさせておいて

ふんぞり返られては

はっきり言いますけど迷惑です。

勿論、昔、材料も副資材もあんまりで道具も無い中、頑張って室内装飾を盛り上げてきて下さった皆様の経験は、渚さんたち今の職人にはこれから先も体験することの出来ない貴重なものですので教えてもらえるとこちらもとても勉強になります。

が、昔の自分に囚われて意固地になってしまっては迷惑になると思います。

ふと考えていたのですが

運転免許の返納問題と同じだと思いました。

「ワシはまだまだ大丈夫!」

です。

定年退職制度って考えられた制度なんだなぁと思います。

実際、65才とかだと「まだ若いのにな。」って思います。

自分の技量に線引きするのは淋しいですが

渚さんたち、今バリバリ元気な職人さんも

「やめるなんて淋しいじゃないですか!」って

みんなに言ってもらえて体が元気なうちに引き際考えなくちゃなぁと思いました。

年を取るのはみんな平等に年を取ります。

こんなことを言っている渚さんもいつかは年を取り、思い通りに体が動かなくなったり、

現場の動きや若い職人さんに頭がついていけなくなったりするのかもしれません。

明確な定年退職が渚さん達にはありませんので

自分のことは自分で決めなくちゃいけませんね。

真っ赤な絨毯の階段室を終わらせて

別エリアでパンチを階段に貼ったのですが

貼る部分だけ落とし込んである階段の踏み面だけなので楽チンでしたけど

これまた「白糊なんかアカンアカン!階段なんやから速乾や。」

って指示をされて

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速乾で貼ってきました。

言わせてください。

なんでやねん!

仕事内容は大したことなかったけど

昨日今日は精神的にブチ切れです。

はー、しんど。

明日はこないだの続きのマチコ貼ります。

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安室ちゃんってほんとにすごいなぁと思って階段貼ってました。

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