渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。個別のメッセージはカテゴリーの自己紹介の中にある"問い合わせフォーム"からお願いします。

職人の仕事。

前に「内装屋さん」の仕事は…!

って書きまくったのですが

では職人の仕事とは一体何なんでしょうか?

最近周りでいろいろと問題が起きていて

内装屋さんから「問屋から職人来てもらったらぁ~……」なんて愚痴をよく聞きます。

前にも書きましたけど

職人は当日に行って

貼るだけです。

行動的には、ね。

それに比べて内装屋さんの仕事は多岐にわたります。

現場見に行って見積もり書いて現調行って品番決めてもらって発注して職人段取りして材料放り込んで職人に説明して貼らせて問題あったら対応して終わる頃に現場来てゴミや残材をもって帰って請求書書いて職人の請求書確認して、、、って書いてない、また渚さんも知らない仕事がまだまだあります。

寝る暇もないかもしれません。

それが内装屋さんの仕事なんです。

頭が下がります。

では、こんなに大変な想いをして取ってこられた仕事に行く職人の仕事とは

“貼るだけ”なんですけど

職人は内装屋さんの代わりに貼るんです。

内装屋さんが自分で貼れないから、職人が代わりに貼らせてもらうんです。

内装屋さんの大切な仕事を代わりにやるんですよね。

だから、職人は内装屋さんに“安心”を与えるのが仕事だと思っています。

前に内装屋さんから

「巻き上げの現場で問屋に頼んだらぐちゃぐちゃにされて、検査通るかわからない。」って電話掛かってきて

その時も内装屋さんの不安は計り知れなかったと思います。

検査が緩かったお陰で通ったらしいのですが

その次に同じような現場が出てきて、検査が通ればいいんだから、また問屋に頼めばいいんだけど

その内装屋さんは不安になりたくないから

「問屋にはもう頼めないから来て欲しい。」 って渚さんに声かけてくださいました。

ですので、渚さんはいつもより丁寧に時間もかけて貼らせてもらいました。

つい最近も同じように巻き上げの現場で問屋に頼んだら

来るって言った日に来なくて不安になってたら遅刻してきた、

2人来ると言ってたのに1人しか来なくて工期守ってくれるのか不安、

現場で問題が起きたのに(起こしたのに)報告しなくて問題になってしまった

などなど

みなさん、不安にかられています。

問屋に頼んだから、っていうのはたまたまなんで関係ないと思います。

問屋から来た職人でいい職人さんだったー!って言うのもよくよくよーく聞きますし。

職人は貼るだけ、なんですけど

上手に綺麗に貼るだけではダメなんです。

綺麗に貼るのは当たり前、誰でもできます。

技術だけではなく

職人は内装屋さんの大事な仕事をさせてもらうのですから

内装屋さんを安心させるのが仕事だなぁと思います。

出来ないことを「できる!いける!」って言うのはダメだと思うんですけど

内装屋さんの希望を形にするのは職人ですので

無理なこともたくさんあってイライラするときもありますけど

内装屋さんと協力して

内装屋さんの大事な仕事をさせて頂きたいなと思います。

忙しくバタバタとやっつけ仕事のようになってしまう事もたくさんあるんですけど

職人にとっては忘れてしまう数ある現場の一個かもしれませんけど

お客様にとってはずっと使われる場所、内装屋さんにとっては苦労して頂いた大切な現場のひとつです。

渚さんも偉そうに書いてますけど手直しも出したことあるし、失敗もたくさんしますし、忘れてしまった現場もたくさんありますし、女性ということで初対面の方には不安にさせてしまうことが未だにたくさんあります。

それでも、行かせてもらった現場はできる限り貼ることはもちろん

「渚さん来てくれたからいろいろ安心だわ。」

って

内装屋さんを安心させられる職人になれたらいいなと思います。

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綺麗事ですけど、それでも人間同士ですので合う合わないがありますがお互いに自分の仕事をしっかりすれば信頼し合えると思うんですよね。

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