渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。個別のメッセージはカテゴリーの自己紹介の中にある"問い合わせフォーム"からお願いします。

技能検定試験。

技能検定は働くために必要な技能の習得レベルを評価する国家検定です。

技能士
というのは、この検定試験に合格しないと名乗れません。

建築だけではなく、たくさんの業種に技能検定はあります。
112種類あるそうです。

一級、二級だけではなく、特級がある業種もあります。
幸い私の業種は一級までです。

自慢じゃないけど、私も持っています。
何に必要かというと、公共工事等に入るときに、誰か一人必要になります。

私も何度か必要なときがありました。

あとは、自分の自信、モチベーションに繋がると思います。

一級受かっても日当上がるわけではありません。

だからって、一級持ってないやつが
「持ってても日当上がるわけちゃうしなー!」
と言うの、カッコ悪いじゃないですか!
一級持ってて
「持ってても日当上がるわけちゃうしなー!」
って言いたいじゃないですか!
技能検定合格はゴールではありません。
スタートです。
って結婚みたいなことを言ってしまいましたが…。
技能検定試験に合格して技能士になって初めてスタートです。

あいつ、一級持ってるのに下手くそやねー!
って陰で言われたらムカつくじゃないですか。
もちろん、技能検定に興味なく、仕事がすこぶる上手い人もたくさんいますが。

私が技能検定試験受けたのはもう、何年前かしら?
全国では知らないけど、
私の住んでる京都府では初の女一級と言われました。
今も床は一人ですが。

さて、プラスチック系の検定試験は、二級、一級共に
コンパネ一枚分です。
別の台で溶接もおまけであります。
詳しい内容書いて良いのかわかんないので止めておきますが、
コンポジタイルと塩ビシートを半分づつ貼ります。
二級は階段なし、一級は階段つき。
二級はコンポジタイルまっすぐに貼ります。
一級は45度斜め貼り。
地味に床屋泣かせな部分があります。
ほんとの現場やったらきっとイライラします。
狭くてうっとーしくて、暑い。
そう!技能検定試験は暑い時期にあるのです。


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試験台はこんなものです。

時間は3時間。
受けたい方。
安心してください。
やり方教えてもらえます。各地域で、試験前の勉強会あるはずです。
私は自分の属してるところと、あと他県でこの勉強会の講師をさせていただいています。
車の免許取るための教習所のようなものです。

そして、教えてくれる講師はみな
時間とお金とやる気を使って受けようと思う受験者の方を受からせたい!
と思っています。。
それはもう、親のように、先生のように。
毎年「どうすれば、もっとわかりやすいかな?」と悩んでます。
私も毎年、資料作ったりしてます。

それでも、試験には魔物がいるので、練習で完璧やったのに、当日訳のわからんミスをします。

私の見てきた傾向では
床屋ほど落ちる。
日頃床貼らないけど、たまにさわるから
頑張って受けてみようか、というクロス屋さんの方が、めいっぱい練習してきてくれますが、床屋はいつもさわってるので練習あまりしてこない方多いです。そんな偉そうなことを言ってる私も、どうにか受かりましたが、練習しなかった一人です。

来年受けられる方、どうか、なめ散らかさずに練習お願いします。
教えた方が落ちると講師はへこみます。
私は、京都府と講師に行かせてもらった県の床の試験の前日、カツ丼食べます。
そして、合格発表の日、落ちてたらへこみます。

全員合格は難しいようです。
学科試験もありますし…
賢かったら職人になってねーよ!
とか思いますが。
頭良い職人さんもたくさんおられます。ごめんなさい。

床の合格率はだいたい毎年4割ほどですかね?

もう一度書きますが
技能検定合格して、スタートです。
自分のためになります。
どうかみなさん、チャレンジしてください。
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