渚さんは床職人。

私は室内装飾床仕上げの職人をしています。女性職人になりたい方が増えているので、その方々の参考になればと思いつつ、日常をお伝えしたいと思っています。個別のメッセージはカテゴリーの自己紹介の中にある"問い合わせフォーム"からお願いします。

白いおうちに住みたい方へ。

真っ白なおうちに住みたい~
って奥様、たまにお会いします。
女性の憧れかもしれません。

白い床材もたくさんあります。
昨日から始まった現場も床材は白いタイル。

真っ白にしたい~気持ちはわかりますが
ちょっと待って!
白いタイルはほんのちょっとの隙間が目立つので
思っておられるような真っ白にはなりません。



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これは今日貼った白いタイルの目地です。
目地は綺麗に寄って目立たない部分もありますがこのように隙間ができてしまうときもあります。
隙間ってのは黒いのでとっても目立つんです。
下地の状況などによって変わりますので
目地が気になるんです。
立った状態で見て
まぁOK!
と思えない方はタイルはやめておきましょう。
シートにしておきましょう。
床材の見本帳などにはとっても綺麗に写ってますが
その通りにはならないんですよね。
現場の状況や材料の個体差?もあります。
そして、年月が経過するごとにこの目地はより一層黒く目立っていきます。



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これは枠廻りの切り込み部分です。
このように隙間が開いてしまうことも多々あります。
材料が白いのでどえらい隙間に思うかもしれませんが、これでも一番広い隙間でも1㎜無いくらいの隙間なんです。
機械ではなく人の手で施工をしています。
下手くそなだけだろ?って思われるかもしれませんが
最高に腕のいい職人さんでもよくあります。


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床屋は基本、コーク類は使わない。と教えられてみんな育ってると思いますが
細かいことを気にされるお客様の現場では使います。
このように床用のコーク、隙間充填材を詰めます。
その時には白くなり全くわからなくなりますが、年月が経過すると黒くなったり汚くなったりします。

ご予算もあるし
よほどの大金持ちでもない限り
幾らかかってもいいから最高に綺麗に貼って欲しい!

とはならないでしょう?
できたら安くて綺麗に貼って欲しいのではないでしょうか?
工期が長くなれば、やはり金額もかさみます。
と、なれば安くて早くて綺麗に貼って欲しいのではないでしょうか?
お金を出すのですから
自分の好み、理想的な工事をしたいって思われるでしょうが
粗の目立たない材料もたくさんあり、内装屋さんが勧めてくれるはずです。
勧めてくれなくても聞けば教えてくれます。

渚さんは床屋なので床のお話をしましたが
壁紙も同じなんです。
壁紙は気軽に貼り替えられるので何度も貼り替えていると下地のボードもボロボロになっていきます。
そんなときに粗の目立つ材料を貼っても下地が目立つし、粗の目立たない材料もたくさんあります。
内装屋さんがお客様に「これは薄いので下地が目立つし綺麗になりません」とアドバイスしても
「大丈夫です!」って言われるお客様もおられまして
いざ施工すると思ってたより下地が出まくってる、綺麗におさまってない…ってなって「こんなになると思ってなかった!」とクレームになることもたくさんあります。
職人もせっかく施工させてもらうのですから
少しでも綺麗に貼って喜んでもらいたいと思っています。
だけど実際、誰が貼ってもそんなに綺麗に仕上がらないという材料も存在します。
工事費用は安くありません。
だからこそ少しでも綺麗に、そしてその綺麗が長持ちするようにと内装屋さんはアドバイスしますし職人も頑張って貼ります。

ですのでリフォームなどをお考えの方
プロの意見を一度聞いてみてくださいね。

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喜んでもらいたいもんね。
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